「さようなら…… 思い出の、日々」

 亜美真美のノリの良さは素晴らしいな、何でもかんでも楽しむぜー!って姿勢は見習わねばならんなー。「政治家の圧力っすか、デカ長ー!」






 ウチと相互リンクしてくださってるzebrasmise( http://akabanetaitographics.blog117.fc2.com/ )のアカバネさんがイラストを担当してるライトノベル、『噛みつけ!アンノちゃん』の1巻が発売されたと聞いたので買って読んでた。




 …うん、割りと面白かった!すげードケチで損をしたくないからいつも独りでいたいと願う高校生、滝立米人(たきたてまいと、すげー名前だ)の所に表紙の女の子、アンノちゃんが転がり込んでくる…っていうまぁありがちな話なんだけど(しかも記憶喪失)、アンノちゃんは実は異次元生命体?かなんかで、この次元に存在するにはこの世界に存在する意志あるものを食べて取り込まなくてはならない、とかで主人公の肉を食べちゃうんですよ。つっても血がドバドバ出て死んじゃうーみたいなのじゃないんだけど、とりあえずその結果主人公は胸にポッカリ穴が開いた感じになって(多分ブリーチのホロウみたいな感じ)、主人公はその穴を元に戻してもらうためにアンノちゃんの目的、恩人探しに付き合う事になって…そんで世話焼きだけどツンデレですぐ拳をふるってくる幼なじみだとか、主人公に妙に憧れてる、ていうかコイツホモなんじゃ…っていう美少年だとか、学園の理事長の娘でツンデレ幼なじみの事が好きなんだけどその子が主人公に対して特別な態度(主に暴力)をとるのが気に食わなくてすげー悪意飛ばしてくる子だとかが出てくる学園ドタバタ捕食ラブコメ……? です!とりあえずアンノちゃんのライバル的存在のクウが可愛い。
 こう…なんだ、どっかで見たような要素がずらずらっと並んでいるんだけど、そこにアンノちゃんが加わるだけですごい変な話になっているというか…とりあえず、アンノちゃんが食べたり舐めたりするとその時の味で相手の感情が読み取れるんだけど、その後アンノちゃんの唾液を主人公のクチに入れることで読み取った情報を共有する、ってのはすごいなぁ、やるなぁ…って思った。
 ただなぁ…幼なじみの子と理事長の娘の二人がなぁ…ギャグシーンとは言え人をぶん殴ったり、弁当食ってる人にスプレー吹っかけたりして悪びれないってのがなぁ…なんていうか照れ隠しで叩いたりするのは可愛いんだけどケガするレベルでやるのはあんまり好きじゃないなぁって。ツンデレだとか嫉妬だとかで片付けていいレベルじゃないような…?うーん、些細なことと言えばそうなんだけど…なので幼なじみの子や理事長の娘とケンカというか絡むシーンはあんまりなーって…女の子とどつき漫才みたいなやり取りするシーンは割りと好きなんだけど、そのどつきの火力が高すぎるっていうか…?でもこの辺は加減が難しそうっちゃ難しそう。火力抑えるとなんかつまんなくなっちゃうからつい火を強めたくなる気持ちはすごいわかるしなー、うん(1年半近く放置してる自分のマンガ見ながら)。
 まぁそれはそれとして、なかなか面白かったです。特にクウが話に絡んでくる後半が良かった。口数の少ない子で、主人公と別れて一旦どっか行って後思い出したように戻ってきて「またね」って言うところとか大変可愛いかった。まだ明かされてない謎やら設定やらたくさんありそうなので2巻以降も楽しみー。というか作者あとがきにあった、賞を取ったものの売れそうにないからお蔵入りになったっていう特撮物の小説も読んでみたい。


 あ、そういえば何でも食べちゃうちょっとバカっぽい地球外生命体なヒロインが出てくるコメディって言えば昨日読んだ『ハルシオン・ランチ』もそうですね。


ハルシオン・ランチ 1 (アフタヌーンKC)

ハルシオン・ランチ 1 (アフタヌーンKC)



 こっちはもうちょっとグロいけど… な、何? 何でもたくさん食べてそして吐く女の子が流行りつつあるの?(アンノちゃんは吐かないけど主人公の身体を元に戻すには主人公の肉を吐き出す必要があるらしい)まぁ確かに何でも美味しそうに食べる女の子は可愛いよな!






 しかしライトノベル久しぶりに読んだなー、前読んだのが確か『とある飛空士への追憶』だから…3年半!?そ、そんなに読んでなかったのか…なんか小説ってマンガより読むのに時間かかる(ちなみにこれは4時間ぐらいかかった、読むのが遅いのです。)のでついつい後回しというか、それならマンガ読むわーってなっちゃうんだよなー…これからは活字もちょこちょこ読むようにしよう。